PR会社への依頼費用は、契約形態や依頼する業務の範囲によって大きく異なります。
助言や定例ミーティングを中心とする支援と、PR戦略の策定からプレスリリース作成、メディアへの提案、効果測定までを含む支援では、必要な担当者数や工数が異なるためです。
また、PR会社の料金は個別見積もりが中心で、業界共通の価格表や統一的な相場があるわけではありません。
料金を公開しているPR会社の例を見ると、PR顧問は月額10万円から、戦略策定と実行を含むリテナーPRは月額30万円から、調査PRや記者発表会は100万円からというサービスがあります。
ただし、これらは各社が設定している最低料金の一例です。PR会社全体の平均額を示したものではなく、実際の料金は、目的、業務範囲、契約期間、担当体制、外部費用などによって変わります。
PR会社との契約形態は、主に「リテナー契約」「スポット・プロジェクト契約」「アドバイザリー・PR顧問契約」などに分けられます。
リテナー契約は、月単位または年単位で継続的なPR支援を受ける契約です。
主な支援内容として、次のような業務が挙げられます。
ただし、すべての業務が基本料金に含まれるとは限りません。プレスリリースの作成本数、メディアへの提案件数、イベントや調査の実施などは、契約内容によって異なります。
公開料金例では、戦略策定から広報活動の実行までを行うリテナーPRを月額30万円から提供する会社があります。一方で、企業PRのリテナー契約を月額50万~100万円とする会社や、月額80万円に設定している会社もあります。
このことからも、リテナー契約の金額は会社や業務内容による差が大きく、一つの金額を平均相場として示すことは困難です。
新商品発表、記者発表会、イベント、調査PRなど、特定の施策を依頼する契約です。
実施期間や成果物を決めて契約しますが、会場費、施工費、撮影費、調査費、出演者費などが別途発生する場合があります。
公開料金例では、調査PRや記者発表会を100万円からとする会社があります。ただし、これは最低料金の例であり、会場、制作物、調査規模、出演者の有無などによって総額は大きく変わります。
社内にPR担当者がいて、戦略や企画について専門家の助言を受けたい企業向けの契約です。
公開料金例では、オンラインでの定例ミーティングを中心とするPR顧問を月額10万円から提供する会社があります。
ただし、「PR顧問」という名称でも、助言だけを行う会社と、資料作成やメディア対応まで行う会社があります。サービス名だけで判断せず、契約に含まれる業務を確認しましょう。
以下は、料金を公開しているPR会社のサービス例です。業界全体の平均価格ではなく、それぞれの会社が提示している開始価格です。
| 会社・サービス例 | 支援内容 | 公開料金 |
|---|---|---|
| ユース・プラニング センター | PRコンサルティング | 10万円~ |
| ユース・プラニング センター | リリース配信代行 | 15万円~ |
| ユース・プラニング センター | メディアプロモート | 5万円~ |
| PAI | PR顧問 | 月額10万円~ |
| PAI | リテナーPR | 月額30万円~ |
| PAI | 調査PR | 100万円~・要見積もり |
| PAI | 記者発表会 | 100万円~・要見積もり |
| コミュニケーションデザイン | 企業PRのリテーナー契約 | 月額50万~100万円 |
| PRアベニュー | レギュラーPR活動プラン | 月額80万円+実費 |
※各社の公開情報をもとに作成しています。金額は税別・税込の表記、契約期間、支援内容、実費の扱いが異なるため、単純比較はできません。料金やサービス内容が変更される可能性もあるため、依頼時には各社へ確認してください。
同じ「月額10万円」や「月額30万円」でも、定例相談だけの場合と、プレスリリース作成やメディアへの提案を含む場合では、支援内容が異なります。
見積もりを比較するときは、金額だけでなく、同じ業務範囲や条件にそろえて確認することが重要です。
PR会社へ支払う費用と、プレスリリース配信サービスの利用料金は別のものです。
プレスリリース配信サービスは、作成したプレスリリースを自社サイトや登録メディアなどへ配信するためのサービスです。
たとえば、PR TIMESの従量課金プランは、2026年7月時点でプレスリリース1件につき3万円、税別です。
一方、PR会社は、発信するテーマの設計、ニュース性の検討、原稿作成、メディアの選定、記者への個別提案、取材調整などを支援します。
「プレスリリースを配信すること」と、「メディアが関心を持つ情報を設計し、適切な相手へ提案すること」は別の業務です。
PR会社の見積もりを確認する際は、配信サービスの利用料が基本料金に含まれているのか、別途必要なのかを確認しましょう。
PR会社の見積もりでは、次のような費用が設定されることがあります。
定例会議、戦略策定、進行管理、日常的な相談などに対する費用です。
プレスリリース、企画書、ファクトブック、写真、動画、調査レポートなどの制作にかかる費用です。
記者や編集者への情報提供、取材提案、取材調整などを行うための費用です。
調査会社、会場、カメラマン、デザイナー、出演者、交通費、プレスリリース配信サービスなどにかかる費用です。
危機管理広報、SNS運用、海外PR、イベント運営、追加の効果測定などを依頼した場合に発生する費用です。
費用項目の名称や分け方は、PR会社によって異なります。見積もりの総額だけでなく、それぞれの費用にどの業務が含まれているかを確認しましょう。
PR会社の支援内容は、予算額だけでは判断できません。
同じ予算でも、次の条件によって依頼できる業務が異なります。
そのため、「月額10万円ならここまで」「月額30万円ならここまで」と一律に区切るのではなく、依頼したい業務を整理したうえで複数社から見積もりを取り、支援範囲を比較することが重要です。
複数のPR会社から見積もりを取るときは、次の項目をそろえて比較します。
特に重要なのは、「誰が実務を担当するか」と「どの業務まで基本料金に含まれているか」です。
提案時の担当者と契約後の担当者が異なる場合もあるため、実際の担当体制まで確認してください。
PR会社の費用は重要な比較項目ですが、料金の安さだけで選ぶと、自社が必要とする支援を受けられない可能性があります。
PR会社ごとに、得意とする業界、企業規模、PR手法、メディア、支援体制が異なります。
まずは自社がPRによって実現したい目的を明確にし、その目的に近い支援実績や成功事例を持つ会社を比較することが重要です。
PR会社は、料金だけでなく、自社が実現したい成果に近い事例を持っているかを確認して選びましょう。
目的別にPR会社の強みを比較し、適切なパートナーを選べるように整理しました。

ブランドの価値や利用シーンを社会に届け、生活者の共感と行動を生む状態を根づかせる。
生活者のエンゲージメントをゴールに据え、施策策定からマス・SNS・イベント実行までをワンストップで伴走。
メディア・タレント・行政・専門家と創業40年で築いた関係性を生かし、売り込むのではなく、共に話題の起点をつくれる。多業種の実績が裏づける戦略設計力で、露出で終わらせず自然に生活者へ浸透させる。

企業のリスクを事前に見極め、不測の事態でも事業を安定して継続できる体制を整える。
世論・政策・業界ルールを読み解き、危機管理から、ESG・制度改正・トップ広報まで、リスク局面で必要な判断と対応を総合支援。
電通グループの国内外ネットワークと専門家の知見を結集。行政・業界団体・海外拠点など複雑なステークホルダー環境でも、企業が安全に事業を進められる統合的なリスクマネジメントを提供する。

デジタルツールと拡散力を武器に、露出を起点にした認知拡大や話題化をスピーディに実現。
ニュースやSNSでの話題をデータと結びつけ、拡散経路・反応・波及度を数値で可視化しながらPDCAを回す。
自社グループにPR TIMESをはじめとする多様なデジタルツールを保有し、配信から効果測定まで一気通貫で運用。データに基づく拡散テーマの設計と、露出の量・経路・反応の数値把握に強みを持つ。
【事例参照元】
サニーサイドアップ:GROOVE X『LOVOT』(https://www.ssu.co.jp/works/2019/08/07/2846/)
LOVOT受賞歴:GROOVE X『LOVOT』公式(https://lovot.life/prize/)2019~2020年受賞
サニーサイドアップ:ジールス『ZEALS』(https://www.ssu.co.jp/works/2026/03/30/6257/)
電通PRコンサルティング:電機メーカー(https://www.dentsuprc.co.jp/ourwork/0030/)
電通PRコンサルティング:精密機器メーカー(https://www.dentsuprc.co.jp/ourwork/)
ベクトルグループ:島根県(https://recruit.vectorinc.co.jp/work/case-study/oKYyw)
観光消費額:島根県【PDF】(https://www1.pref.shimane.lg.jp/tourism/tourist/kankou/chosa/kanko_dotai_chosa/R2kankodotai.data/02.tyousakekkagaiyou.pdf)令和2年時点
ベクトルグループ:JOYSOUND(https://recruit.vectorinc.co.jp/work/case-study/8Qy6C)